FinePix S6000fd(FUJIFILM)

所謂「ネオ一眼」スタイルで、実質的には撮像素子・画像処理等が共通なF31fdの高倍率ズーム版。画角換算28-300mm相当のズームレンズを搭載。
8月4日のmica@武蔵境自動車教習所、8月5日のアキバ路上、昨日のhy4_4yhサンストリート亀戸で使ってみての感想を。

ネオ一眼
一眼レフではないのでレリーズ時のミラー音が無く、アコースティックライブで使い易い。EVFは構図の確認くらいにしか使えないが、目に押し付けて3点保持が出来るのは良い。
高感度画質
ISO400迄はコンデジとして許容範囲。ISO800はミラー音とのトレードオフで妥協。ISO1600では輪郭が朦朧とし、塗り絵と化して急激に破綻。
ストロボ
アキバの路上で、日中シンクロ使用と思っても内蔵ストロボは非力。サンパックのPF20XDをスレーブで使うしかないか。
撮影間隔
中身はコンデジなので当然遅い。
AF
照明の薄暗いアコースティックライブの撮影では、AF補助光OFF・ISO1600・1/125・F4.9でも合焦しており合焦速度は遅いが使える。一方、動きの早いライブ撮影では、AF-Sはレリーズタイムラグが大きいのでピンズレ、AF-Cはレリーズ後再測距するのでタイムラグが一定では無く、振りの予測撮影が困難。動体撮影にはやはり力不足。
動画
VGA30fps・モノラル録音で撮影可能。手動ズームなので録画中もズーム操作可能。AVI形式(Motion JPEG)の為、録画時間は2GBで29分程度。コンデジの動画としては以外に画質が良いし、ズーム操作可能なのはメリット大。
画像再生
レリーズボタン周りのレバーで電源OFF・再生モード・撮影モードを切替。この点はPENTAXの「再生ボタンで再生モード・レリーズボタン半押しで撮影モードに復帰」の方が圧倒的に使い易い。

当然、ライブ等の静止画撮影ではデジ一眼に劣り、動画撮影ではDVに劣る訳ですが、撮る予定が無い時に保険で持ち歩く場合には「器用貧乏」「中途半端」でも一台で色々こなせるS6000fdで十分か。…まぁ、保険で持ち歩くには大き過ぎるボディですけど(苦笑)。
デジ一眼のサブ機として使えるかどうか、という点ではNG。あくまでも「ミラー音に気を使う状況」と「保険で持ち歩く場合」。
「ミラー音に気を使う状況」での優位性を考えると、光学ファインダーを持つ一眼レフではなくEVFを使用したデジ一眼の存在意義を認めたくなる。S6000fdの場合、50mmを付けられれば換算200mm強になる訳で、PENTAXのAUTO110の様に「その製品のみで完結したシステム」も有りか。